ディレクターズコラム

3.横浜音祭り、間もなくフィナーレ!

古来から、季節と音楽には深い関係があると言われています。暑くなると外向的で激しい音楽が聴きたくなり、気温が低くなると優しいノスタルジックな音楽に惹かれるようになるのだとか。秋が深まるにつれて、「横浜音祭り」も、しっとりと音楽に浸るプログラムが増えてきました。

では10月後半以降の公演を振り返ってみましょう。
これぞ「音祭り」ならではのコラボレーション、10月27日(日)にクラシックの殿堂・横浜みなとみらいホールで「とある魔術と科学の詠唱祝詞(サウンドパーティー) in YOKOHAMA」が開催され、人気アニソン歌手とパイプオルガンが前代未聞の共演を果たしました。サイリウムを持ったファンで大盛り上がりとなり、いつもの「ブラボー」とは違う「ウォ〜」という野太い歓声に包まれました。

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11月3日(日・祝)に横浜美術館グランドギャラリーで行われた「大観を奏でる~塩谷哲スペシャルコンサート」には約1,000人の方々にお越しいただき、ギャラリーのそこかしこにお客様が鈴なりとなって、ピアノとサクソフォンの演奏を楽しみました。大観の代表作「夜桜」のイメージによる即興演奏や、ジャズ風にアレンジされたバッハの音楽に、会場は大いに湧きました。

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11月10日(日)の赤レンガ倉庫でのMIN-ONワークショップ「中学生のための金管クリニック」では、横浜市内の中学生たちが、世界的オーケストラのチェコフィルハーモニー管弦楽団の金管奏者にクリニックを受ける贅沢な教育プログラムが行われました。吹奏楽部の中学生にとって、またとない貴重な経験となったことでしょう。

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11月13日(水)には神奈川フィルがヨコハマ・ポップス・オーケストラという名で「野球シンフォニー」を開催し、野球にまつわる様々な音楽を演奏。横浜DeNAベイスターズから三浦投手、金城外野手、下園外野手というファン垂涎の選手が出演し、三浦投手はオーケストラの指揮にも挑戦!さすがの運動神経で見事にタクトを振ってくれました。

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そしていよいよ「横浜音祭り」は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツカンマ―フィル管弦楽団によるベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」のコンサート形式上演で、フィナーレを迎えます。いま最も旬の指揮者パーヴォによる「フィデリオ」は、日本では横浜だけの公演(11月28日、30日)ですので、どうぞお見逃しなく。

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もうちょっと気軽に音楽を楽しみたいという方には、同じく11月30日(土)に開催される「第20回神奈川国際芸術フェスティバルファンタスティック・ ガラコンサート2013」や、フィリアホールでの「ミカラ・ペトリ リコーダー・リサイタル」「よこはま手鳴らしオルゴールCafé」などもオススメです。どうぞお好きなセレクトで、音祭りフィナーレをお楽しみください。

新井鷗子


2.超コラボレーションはまだまだ続く!

「横浜音祭り2013」は早くも中盤となりました。「音祭り」スタッフ達の熱い祈りが通じたのか、10月中旬まで週末の横浜は晴天に恵まれ、野外の観光名所で数々の「横浜音祭り」参加イベントが開催され、多くのお客様にお越しいただきました。

 中でも横浜赤レンガ倉庫イベント広場で行われた第1回「ゆるキャラグルメフェスティバルin YOKOHAMA」は数十万人の来場者で賑わい、ゆるキャラと一緒に写真を撮ったり、ご当地グルメを楽しんだり、ご当地アイドルのライブなどで大いに盛り上がりました。

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(瀬谷区のマスコット「せやまる」と2ショット)

 また、エリザベス女王のバッキンガム宮殿を守る近衛軍楽隊が、日本大通りで華麗なパレードを繰り広げたことも特筆すべき出来事です。真っ青な空を背景に、黄金のモールに縁取られた深紅の軍服に身を包んだ楽隊が行進し、勇壮さと繊細さを併せ持った素晴らしい演奏を披露しました。

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 さらに今年21回を迎えた「横濱 JAZZ PROMENADE 2013 」は、まだ産まれたばかりの「横浜音祭り」の芯をしっかり支えてくれ、横浜がジャズの街であることを、より広い層にアピールしました。

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 そして開催期間の後半も、様々なイベントがめじろ押しです。音楽のジャンルがクロスオーバーするだけでなく、絵画、ファッション、森、動物、スポーツまでが音楽とコラボレーションしてしまいます。

 金沢動物園の「エコ森ワンダーパーク」では、豊かな緑の中でミニコンサートを開き、横浜美術館では「大観を奏でる~塩谷 哲スペシャルコンサート~」と題して横山大観の絵画とジャズとバッハが出会います。「冒険写真家によるビジュアルコンサートinキャンドルナイト」では、美しい水源地の写真と音楽とキャンドルの光との組み合わせ。「ヨコオト・コレクション」では、最新モードのファッションとポップスのコーディネート。「ヨコハマ・ポップス・オーケストラ~ 野球シンフォニー」ではコンサートホールを野球場に見立て、オーケストラが野球応援歌など元気ハツラツな音楽をたくさん演奏します。
 「芸術の秋」「食欲の秋」、どちらも満たしたい人は横浜音祭りへ!

新井鷗子


1.音楽をハシゴしよう! 〜 横浜音祭り2013開幕

9月20日(金)18時。ぬけるような青空のもと、日本丸の汽笛が鳴り響き、それに続く「横浜音祭りファンファーレ」の演奏で「横浜音祭り2013」が開幕しました。パンパカパーン!

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 同夜のオープニングコンサートでは、特別に結成された横浜音祭り吹奏楽団とデーモン閣下が、音楽ジャンルの壁を超えてコラボレーションし、横浜みなとみらいホール満場の観客を熱狂の渦に巻き込みました。この日から11月30日まで72日間にわたって横浜市内の様々な場所で、すべての音楽ジャンルを網羅した多彩なイベントが開催され、町中がまさに「音」のおもちゃ箱をひっくり返したようなMATSURIとなります。

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 「横浜音祭り2013」には約220の団体にご参加いただき、プレ期間を含めて321事業が行われます。期間の長さもイベントの数においても、これは世界最大級規模の音楽祭です。クラシック、伝統邦楽、ジャズ等々、これほど幅広い音楽ジャンルを「同列」に取り上げた音楽祭というのは、世界にも稀なのではないでしょうか。しかも、国際的に活躍するクラシック演奏家から、アニソン歌手、市民合唱団、中高生のロックバンドまで、あらゆる層の音楽家と音楽ファンが参加してくださいます。
 オープニングコンサートの興奮さめやらぬまま次の日から私も、みなとみらいホールでオーケストラを聴いた後山手西洋館に移動して邦楽と洋楽のコラボを楽しみ、さらに関内ホールのアマチュアバンド・コンテストで大盛り上がり、という“音祭りならでは”の一日を満喫しました。

 皆さんも、コンサートホールで、ライブハウスで、野外ステージで、船の上で、どうぞ思い思いの場所でハシゴ酒ならぬ「ハシゴ音楽」しながら、横浜音祭りを存分に楽しんでください!

新井 鷗子